こんにちは!
当院に通院している患者さんで、『根管治療』を行っている患者さんは多くいらっしゃいます。
でも、根管治療ってなかなかイメージがつきづらいですよね。
よく『今どんなことをしているの?』とか『あと何回かかりますか?』ということを聞かれます。
そこで、今回は根管治療について書こうと思います。
全身に神経が通っているように、歯の中にも神経が通っていて、冷たいとか痛いとかを感じています。
神経のお部屋に到達するくらい大きな虫歯は、神経を除去する処置を行います。
虫歯を除去して、神経まで到達していたら神経のお部屋(根管)のお掃除をしていきます。
直接目では見ることのできない根管の中を細い器具↓
で触っていきますし、根管の入り口は小さくて見えにくいので↓
根管治療は歯科治療のなかでも非常に難しいものとされています。
根管内のお掃除とお薬の付け替えをして、中がきれいになったら最終的な充填物を根管に入れていきます。
その後、土台を立てて、土台の上にかぶせ物をしていきます。
『あと何回くらいかかるの?』とよく聞かれることがありますが、
風邪と一緒で、治り方も個人差があるので一概にあと何回とは言えません。
その人のもつ免疫力や、元々の虫歯の大きさにもよります。
そして、1度根管治療を終わらせた歯の、根っこの病気の再発は非常に多いといわれています。
文献では成功率は6~8割程度ともあります。
やはりこれも風邪と一緒で、疲れた時や、忙しいときに自身の免疫力が負けると歯の根っこの病気が再発してしまいます。
再発した根っこの病気は特に治りにくいです。根っこの先に膿が溜まっていることが多く、膿を出し切るのにも時間がかかりますし、何か月もお薬交換をする場合もあります。
(↑ガッタパーチャというのが根管につめる最終的なお薬です)
症状がなくなって、根管内が綺麗になったら最終的なお薬を入れていきます。
お薬の効果が1週間ほどできれてしまうので、中断してしまうと痛みが出たり、また細菌が繁殖して腫れてきたりしてしまいます。
根管治療をされている方は、大変だと思いますが根気強く通ってきてください。
夏も終わりだんだん涼しくなってきましたね。
夜は結構冷えますし、風邪をひかないように気を付けましょう!(^^)!
歯科医師 安東